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スズメチャンネル♪

スズメ・鳩・カラス等に関連した内容のブログのつもりで立ち上げましたが、あまりにも不人気なので、これからは内容はフリーにするつもりです。

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チャンネル16.



(カラスチャンネルってか!?)

 今後どうなるかわからないが、私は今日餌蒔きの方針の大転換に踏み切った。なんとカラスまでをも「餌取りゲーム」の仲間に混ぜてやることに決めたのだ。あっちゃ。
 ハトを許し、ムクドリも許し、今度はカラスもである。
「世界は一家。生き物は皆兄弟♪」的精神である。ぁそ。

 カラスについて私にはもう一つ気になることがあった。それはカラスは頭が良く記憶力も良くて、「自分を苛めた人間には必ず?仕返しをする」ということである。私はこれまで毎日彼らを苛め、近寄れば追い払って来た。その意趣返しにハトやスズメが食べられたのではなんにもならない。

 カラスは好奇心が強く、ハトやスズメのしていることは自分もしてみたいのである。それで最近或るカラスは私の即席の「水場」にも来て数瞬水を飲んで行くようになった。
 
 私がまだ寝屋川べりだけで細々と給餌をしていた頃、一羽のカラスがやって来て、私が既に投げ込んでいたパン玉の前(←そこは私の位置からは一番遠い対角線上の場所だった)で、繁々とそれを見つめていた。当然ハトやスズメはカラスを恐れて逃げ去っていた。

「奴らはなぜこんなものに熱狂するんだろう!?」とでも言いたげに彼(彼女?)は小首を傾げて見続けた後、結局パンを食べる素振りも見せずその場を立ち去ったのである。それがカラスと私の最初の接触だった。次に石段までカラスが来たのは数日後だったと思うが、それからはカラスはスズメやハトを追い払った後、餌を横取りして行くのを常にしていた。(川沿いのフェンスまではカラスはよく来ていた。)

 たまに餌を横取りする程度なら私も(不愉快ながら)構わないのだが、もう何年も餌やりをやっているパチプロの?おっさんが言うことには、
「カラスは餌を取る振りをして鳩や雀を襲う」とのことなので、私は以後近づくカラスは能う限り追い払うことに決めたのであった。カラスはカラスで、私に嫌われていることは百も承知の上で、餌場を遠巻きにして待機し、隙あらば餌の横取りを狙い続けたわけである。

 最近はお見掛けしないが、桃園のベンチでスズメへの(?)餌やりを何年も続けていらっしゃる白髪・白髭の方がいる。ベンチは3人掛けだが、うち一つには水場を用意して、そこはスズメたちの遊び場になっている。私もO氏も今は水場用のトレイを用意するようになっているが、それはこの方の影響である。(但し私のトレイにはハトの来客の方が断然多く、スズメさんたちはハトがいないときにしか来られない。泣く。)
 それでご老人のベンチに鈴なりでやって来るスズメたちにあっては「手移しはあったりまい♪」で、ベンチの背凭れには水遊び出来ないスズメが大勢待機している。老人の足下にはハトたちが徘徊し、それを遠巻きにして、カラスたちが一列に並んで見守っているという、さながら「小さな桃源郷」のような世界を彼は見事に演出しているのであった。
 私は声をかけることは遠慮して遠くから写真を一枚撮らせてもらっただけだが、今度お会いすることがあったら是非いろいろお話を伺いたいものだと思っている。

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(今日の結果)

 私は今日は食パンの代わりに「野菜カステラ」(玉出スーパーで1袋百円)を持って行った。それを最初は一個ずつ来訪するカラスに投げ与えたのである。途中から「1個では大き過ぎるかな?]と思い直して、半分とか1/3とかに千切って投げた。カラスは総勢で6~7羽くらいは来たろうか、誰一羽として長居することなく、何度も執拗に餌を求めることなどせず、適宜引き上げて行った。私の遠い正面の樹幹で待機する子ガラスに口移しをする親ガラスもいたのでカメラを向けたが逃げ去ってしまった。カラスに限らず、彼らは総じてカメラを嫌がる。逃げ出さないまでも「是非撮ってくれ♪」と身を乗り出すような鳥はまずいない。彼らにはレンズが大きな「眼」のように見えるのだそうだ。

 私のこの「豹変ぶり」にはカラスの側にも当然戸惑いがあって、私が投げるカステラに驚いて飛び退いてしまうカラスも最初はいたが、彼らは最早ハトやスズメへの餌遣りを妨害することもなく(逆に私がカラスに投げたやや小さめのカステラをスズメが横取りしてしまうことも一度あった。w)「カラスも混ぜてやる♪」という私の試みは、少なくとも今日一日だけは無事に済んだのだと思う。

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チャンネル15.




(カラス牧場)

 いつもの場所だが、最近三日間は参集するスズメの数が減っているように私は感じる。いつもは概算で2~300羽は来ていたスズメの数が半減しているような印象である。
 
①「処暑」を過ぎて、若い鳥たちが本にあるような「集団移住」を始めたのかどうか。
②いやいつもの場所でまた何か「惨劇」があったため鳩や雀の集まり具合が悪くなったのか。
③それとも私が現場に到着する前に誰かが「餌蒔き」をしているため彼らが満腹しているから来ないのか・・私には原因不明の事態である。

 三日前私が現場に着くと、いつもは石畳の上でのんびり寝そべっている鳩たちが一羽もいなかった。それに加えて、いつもトレイを並べて臨時の「水場」に仕立てている岩場に、スズメのものと思われる小羽根が5~6枚散乱していたのである。そんなことは初めてのことだったので、私は「また誰かがカラスの犠牲になったのではないか!?」との疑念を強く感じた。

 今日は「水場」を設置した直後、一羽のカラスが堂々と水を飲みに来て一見鳩のようにドクドク(?)呑んだ。驚いた私は写真を撮るのも忘れてすぐに追い払った。が、少し遠のくだけでなかなか遠くには逃げ去らなかった。暫くしてまた一羽のカラスが水場で水を飲んだ。情勢は着実に変化し始めたようである。

 大阪城公園内のどの場所でもそうだと思うが、人間が辺りにいないときは押しなべて「カラスの天下」そのものである。公園の管理者・清掃人たちは人間の残したタバコの吸い殻やゴミ類、或いは鳩などが食われた後の残滓を片付けるだけで、カラス全体を管理出来ているとは到底思われない。カラスも自転車が通ろうがランナーが近くを走ろうが全く「平気の平左」で逃げたりなどしないのである。東京の明治神宮だってカラスを管理することなど出来ていない筈である。日々人間の出す「生ゴミ」にネットをかけることぐらいしか出来ていないのではないか。

 私たち任意の「餌やり隊」にしても、来たいときに来て遣りたい鳥に餌を与えて帰るだけの話であって、まして彼ら鳥類全体を管理するなど及びもつかないことである。思うのは私たち餌蒔き隊は「カラス牧場」の牧童に過ぎず、オーナーはそこを縄張りとしているカラスたちであり、彼らは「食資源」が枯渇しない限りに於いて、鳩や雀を任意に捕食しているのではないかということである。
 餌を遣る人の中にもタバコのフィルターを20本近くもその場に捨てて行く人がいる。タバコのフィルターも釣り糸も自然界には存在しないもので溶け去って土に還元されることはない。

 私が「鳩や雀がカラスによって食い殺される現場を見たくない!」というだけの理由から「少なくとも餌蒔きの最中だけはカラスを追い払っている」などというのも「私の勝手」であって、カラスたちは「鳩や雀を捕食することは悪いことだ」などとは露ほども思っていないだろう。彼らは「自然の摂理」のままに生きているだけなのである。いいも悪いもない。
 カラスに食べられるだけの側の鳩たちも、先日は仲間がまさに今食べられているすぐそばで「何事もなかったかのように(!)」いつもの如く私が蒔く餌を追っていたのだった。
 私も、カラスたちをも「餌採りゲーム」に参加させるべきだろうか否か、今迷い始めたところである。

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 以下は東京都環境局による「カラス対策」からの抜粋です:

Q1. カラスに威嚇されたり、襲われたりして困っています。

A1. カラスは繁殖期(およそ3月下旬〜7月上旬)になると、巣をつくり、卵を産んでヒナを育てます。このため、この時期に巣や、巣から落ちたヒナの近くを人が通るときに、カラスはヒナを守るため、人を威嚇したり攻撃することがあります。

カラスは後ろから人の頭をめがけて飛んできます。これを防ぐためには、傘などの棒状の物を肩にかつぐようにして、頭の上に上げるとよいでしょう。カラスは羽根が接触するのを恐れて近寄りません。また、頭を保護するために帽子をかぶるのも有効です。

カラスの攻撃を避けるためには、巣やヒナに近づかないことが一番ですが、被害を解消するためには、カラスの巣を撤去したり、落ちているヒナを回収する必要があります。

★カラスによって次のような被害が発生しています!
■繁殖期に、巣の近くを通行する人がカラスに威嚇、攻撃される。
■早朝、夜間もカラスがけたたましいる鳴き声をあげ、安眠が妨害される。
■子犬、子猫などのペットが襲われる。
■公園などで、人が持っている食べ物を横取りしようとしたり、スーパーの買い物袋をもって歩いていると、袋をつつかれたりする。
■ツバメやスズメなどの小鳥、セミなどの虫が過剰に食べられてしまう。
■本来カラスの天敵であるタカなどの猛禽類やフクロウなどを逆に集団で襲う。

※このため、東京都では平成13年度末から都市部を中心としたカラス対策に取り組んでいます。この取り組みにより、対策開始前に都内に36,400羽いたカラスが、平成16年には19,800羽にまで減少しています。今後もゴミ対策の強化やカラストラップによる捕獲を行うなどの対策を実施し、カラスによる被害の減少に努めます。
[カラス対策プロジェクト]

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チャンネル14.



 食パン主体の給餌だった頃は(むろん今ほど暑くはなかったが)3斤蒔き終るまで2時間半くらいかかっていた。途中豪雨に襲われたり、気が付くと周囲を10羽前後のカラスに取り囲まれていたりと、日々新しい体験の連続だった。
 今はとにかく暑いし、餌の主体は「コメ+雑穀」に切り替わっているため、長くても1時間前後で蒔き終ってしまうから、物足りないというか、いささか拍子抜けの感がある。毎日同じことの繰り返しだからブログのネタにも不足する。ぁそ。
 公園内の餌蒔きが終わると、私はOBP(大阪ビジネスパーク)の向こう側の寝屋川畔にもなるべく行くようにしている。ここには私が5月下旬に最初に餌やりを始めた2つのポイントがあるが、うち1つは来客がないので今は行っていない。残された一つでは、行けば必ず数羽の「お出迎え」がある。そこで今はパンからコメへの切り替えの真っ最中である。ケーキも混ぜたりしているので、雀さんたちには若干の戸惑いがあるように思う。彼らは一旦14~5羽が集まるが、食べることに淡白で、一通り食べ終わると(コメはまだ残っているというのに)どこかへ去ってしまう。私もそれを見てすぐその場を離れるので、彼らがまた戻って来るのかどうかはわからない。鳩も一回数羽で来たがそれ以来来ない。

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スズメの繁殖調査にご協力ください。 by Bird Reseach.

 バードリサーチにも,しばしば,「スズメが減っているように感じているのだけれども,全国的にはどうなんだろうか?」という電話がかかって来ます。立教大学の三上修さんが,各種文献,農業被害や捕獲数といった様々な記録をまたとめたところ,ここ数十年で急激に減少しているのではないかということです(三上 2009a)。
 では,なぜ減っているのでしょうか? その可能性の1つとして,緑地の減少にともなう食物の減少が考えられます。三上さんの熊本での調査から,都市ではスズメのヒナ数が少ないのではないかという結果が示されています(三上 2009b)。しかし,これは他の地域でもあてはまることなのでしょうか? そしてそうだとしたらスズメの減少の原因になっているのでしょうか?
 そこで,三上さんたちのグループと共同で,全国のスズメの繁殖成績(何羽の子供を育てるか)の調査を行なうことにしました。この調査により,日本のスズメの減少の原因が少しみえてくるかもしれませんし,定期的にこのような調査をして,スズメの繁殖成績の変化を見ていくことによって,身近な環境の健全性の「健康診断」のようなことができるかもしれません。簡単な調査ですので,ぜひ調査にご協力ください。

文献
三上修. 2009a. 日本におけるスズメの個体数減少の実態. 日本鳥学会誌 58: 161-170.
三上修. 2009b. スズメはなぜ減少しているのか? 都市部における幼鳥個体数の少なさからの考察. Bird Research 5: A1-A8.

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三上 修「日本にスズメは何羽いるの?」以下から。 ↓

2008年、日本本土(北海道本島、本州、四国本島、九州本島、沖縄本島)における成鳥の個体数は、およそ1800万と推定されています。この 中にはヒナや若鳥の数は含まれていませんので、秋にはこの数値の数倍になると思われます。そして秋から冬にかけて個体数を減少させていくのでしょう。

ただしこの推定値を出す際には、いくつかの仮定を置いています。そのため1800万羽という比較的細かな数字ではなく、数千万羽と考えるのが妥当と思われます。

用いた仮定などについては、以下のリンク先の論文に詳しく掲載してありますのでそちらをご覧ください(どなたでも閲覧可能です)。

 いくつかのデータから、スズメの個体数がどれくらい減少しているか推定してみました。すると減少率を低く見積もったしても、現在は1990年当時の50%程度の個体数しかいないと推測されます。一方、減少率を高く見積もると、その値は20%程度、つまりこの20年たらずで1/5になった計算になります。

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 ↑ 【後記】:この『スズメの個体数減少』問題については、誰の説をどこまで信用していいのかよくわからない。「確かに減っている」「激減している」と言う人が多いのは確かだが、逆に「私の地方では増えている」と言う人もいるのだ。「財界のファンドがまともに応援しないから(?!)」学者たちも本気で研究に取り組んではいないという人もいる。「スズメの研究などははっきり言ってゼニにならない」のである。三上氏らが「三井物産環境基金」の支援を受けて発足させた『スズメプロジェクト』もどういう理由からか、一年近くも新規投稿・新着情報がないのである。
 誰が言い出したのか知らないが最初私が信じた「雀の現在の生息数は日本全土で1,800万羽で、これは50年前の五分の一だ」という学説(?)などは、根拠が全く薄弱だと言わざるを得ない。或る学者グループが2008年に秋田、埼玉、熊本の3県で「雀の巣」の分布密度をサンプリング調査した結果曰く「全国で営巣している雀の巣は推定900万個だから、♂♀ペアで生息数は1,800万羽。」と言うのだが、この数にはまだ所帯を持てていない若い雀の生息数はまったく含まれていない。「巣」即ち住居のない彼らには、秋から冬の大雨や寒波に耐え抜いて春を迎えることが出来る可能性が極端に少ないから個体数にカウントすることは無意味だと言うのである。


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チャンネル13.



今日はカラスについての考察を細川博昭著『身近な鳥のふしぎ』(サイエンス・アイ新書)から引用させて戴く。ちょっと長いけど・・。

 第一章 身近な鳥 p56.

~ハシブトガラス~ L57cm 知性がもたらす高い生活力

 カラスが好きだ。巣がある樹の近くで襲われかけたこともあるが、そうしたカラスの行動に怒りや困惑を感じたことはない。それは、生物として、ごく自然な警戒行動だと思うからだ。もちろん、彼らの姿に不吉さなどを感じたこともない。
 大きな都市の中心部に多く棲み、「カア-カア-」と澄んだ声で鳴いているのがハシブトガラス。歩くとき両足を揃えるようにしてピョンピョン歩く(ホッピングする)のも彼らの特徴の1つだ。その黒い羽毛は、光線の加減で群青から深緑の光沢を見せる。
日本国内に暮らす鳥のなかでもっとも脳が発達しているのはハシブトガラスである。カラスが知的であることは古代からよく知られていて、日本神話のなかにも天上(高天原)の神の使いとしてヤタガラスが登場したりする。なお、ヤタガラスが3本足というのは完全な誤解で、『古事記』などにそういった記述はない。3本足のカラスの原点は中国の神話で、太陽の中に棲む聖なる鳥(=カラス)が3本足だったことに由来している。
 カラスはのちのために余った食料を隠しておく「貯食」という行動をする。当然、記憶力はよく、嫌なことをされた人間のことも忘れない。あとで見つけて、「しかえし」をしたりする。こうした行動も、発達した脳のなせるわざである。
 ハシブトガラスは、もともとは熱帯から亜熱帯のアジアのジャングルに暮らす鳥だった。それが日本では、すっかり都市の鳥として定着した。都市には餌が豊富で、競合する強い相手がいなかったことが大きい。日本にいる亜種は4種で、対馬、琉球諸島、八重山諸島にそれぞれ、チョウセンハシブトガラス、リュウキュウハシブトガラス、オサハシブトガラスが分布する。

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p58~ L50cm 自動車にクルミを割らせることでも有名

~ハシボソガラス~

 ハシボソガラスは昔から、人間のそばに暮らすことで食料を得てきた。完全な雑食で、生き物の肉も食べれば、木の実も食べる。人間が捨てた食材も、もちろん彼らにはごちそうだ。「ゴンベがタネまきゃ、カラスがほじくる」という歌もあるが、ここで登場するカラスもハシボソガラスである。彼らはハシブトガラスのようにホッピングをせず、左右の足を交互にだして歩きながら、植物のタネや新芽をついばむ。ハシボソ、ハシブトともに雑食だが、ハシボソのほうが植物系の食材を多く食べているようだ。
 仙台地方では自動車にオニグルミを轢かせて割って食べることが知られているほか、北海道から東北の沿岸に暮らすハシボソガラスには、海で採った貝類を岩やコンクリートの上に落とし、割って食べるようすも観察されている。脳の大きさではハシブトガラスが勝っているが、行動が見える知性という点では、ハシボソガラスのほうに軍配が上がるようだ。 ハシボソガラスとハシブトガラスが違う鳥として認識されたのは江戸時代のこと。それ以前は、どちらもただのカラスだった。両カラスはクチバシの太さと前頭部の盛り上がりの有無で区別がつくが、慣れないと違いがよくわからない。むしろ、鳴き声と鳴いているときのポーズのほうが見分けやすいかもしれない。
 体を揺らさず、どちらかといえば澄んだ声で鳴くのがハシブトガラス、どちらかといえば濁った声で鳴くのがハシボソガラスだ。地上を歩く姿が確認できたなら、ホッピングの有無などでも確認することができる。ちなみにハシブト、ハシボソともに雌雄同色。ともに光沢のある漆黒で、人間の目にはオス・メスの違いがまったくわからない。

(生活)

 かつてはもっとも人間の生活に近いカラスだったが、日本では大都市圏を中心にその座をハシブトガラスに奪われ、近隣の林などで暮らす個体が増えている。残飯(生ゴミ)への依存度はハシブトより低い。

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『スズメの少子化、カラスのいじめ』(安西英明著)から~

*カラスの体重は600~800gでうち脳重は10gあり、これは鳩の4倍に当たる。

(脳の神経細胞数)は推定:

ハシブト=約2億3千万個
カ   モ=6千数百万個
スズメ =2千万個 とされている。

*鳩とキンカチョウは哺乳類のように下を向いたままゴクゴクと水を飲める。(←ハトについては私もその豪快な飲みっぷりを毎日目撃している。)カラスは一旦顔を横向きにして水面から水を口内に入れ、それから顔を上向きにして水を喉に通す。
*鳥は原則として葉っぱは食べない。葉の繊維質は哺乳類でも消化出来ない。哺乳類が葉を食べられるのは長い腸内に住む細菌群のお陰である。

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チャンネル12.

(お出迎えとお見送り)

 桃園で播いていた頃は必ず『お出迎え』と『お見送り』があった。私が現場に到着するや否や、つつつッと何羽もすり寄って来るのが私の言う『お出迎え』である。チュンチュン甘えるような可愛らしい声で鳴くのは餌が欲しいときそのもので、真正面から素直に寄って来るのである。今はこの『お出迎え』はない。皆無である。だが私が現場で鳩たちしかいない地面にパン玉一つを投げ入れると、途端に10羽以上のスズメたちが舞い降りて来る。彼らは彼ら独自の伝令・斥候その他通信網を使って、私の自転車が現場に近づきつつある段階から『あ、あのオヤジが来たぞ!』と既にみんなで連絡し合って『樹上待機』しているのではないかと私は疑っている。

 餌遣り半ばで路上に待機する彼らは私の方を正面から見据えてなどいない。むしろ完璧に『揃って横向き』の体勢をとることが多い。(地面に降りないで樹上や石材の上に待機しているものたちは普通に私の方を注視している。)それでも私が餌を播く『手の動き』はしっかり捉えていて即座に反応するのだから、彼らは左右両方の目が別々の方向を見ているのではないかと考えてしまう。

 『お見送り』も最近は殆どない。桃園では私が投げる食糧を全部投げ終わって帰り支度も済ませている段階になって、ハンドルやらサドルやらに止まって『お見送り』(←実は「もっと餌が欲しい♪」ということだろうが、ないものはあげられないのである。私は自分の昼食用のおにぎりまで投げてしまっているのだ!)
 この「お見送り」を振り払って帰路に就くのは我ながら切ない気持ちになるのだった。今日O氏も同じことを言っていた。w

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チャンネル11.


 昨日11時頃いつもの餌場に着くと、通路側の端の方でカラスが鳩を食べていた。既に頭部はなかった。今日のトップの写真が首までを既に食べられてしまった鳩である。食べていたカラスは私が近づくとその場を離れ、私が餌撒きの定位置に戻るとまた鳩のところへ来て食べ始めた。私がカメラを向けると離れ、暫くするとまた舞い戻って食べ始めた。食べている途中から再度その場を離れるまでを私は録画した。彼(彼女?)は結局足や尾羽を残して鳩のほぼ全体を食べ尽くし、そこへ場内清掃のトラックがタイミング良くやって来て残滓を片付けた。私は心穏やかではなかったがこの事件に対しては「食うて極楽食われて往生」という真宗的スタンスで応じることしか出来なかった。



 カラスは普通人間のいる前では鳩であれ雀であれ、捕食することはない。そこは『おもいでの森』という石碑が立っている場所で、大阪城桃園と通路を挟んだ向かい側である。普段は鳩たちがのんびり寝そべって寛いでいる場所なのだ。少し噴水方面に戻った売店横にも鳩たちがたむろしている場所があるが、あそこなら人の出入りが激しいので日中カラスに襲われることはないと思う。

 私は6月一杯くらいまでは桃園で餌蒔きしていた。でもあそこは日陰になる場所がないので石碑のあるところに場所を変えたのである。どちらも鳩やスズメの多く集まる場所である。桃園にはカラスも一時10羽以上の集団で来ていた。商売の余り物(豚肉や牛肉の脂身らしい)をカラスに与える人がいたからである。カラスは脂身は大好きなのでみんな彼女が来ると嬉々としてその後を追っていたという。

 あったりまいだが、カラスにだって生きる権利はある。彼らもまた我々同様『宇宙船地球号』の乗組員であり、他の生命を食べなければ生きていけない生命である。生きるためには人間の出す残飯・生ごみでも死肉でも生きた鳩でも何でも食べる。(昨日読んだブログにはスズメも生ごみを食べると書かれていた。) 
 カラスが残酷だ、ワニ、蛇、ライオン・・が残酷だと言って、一番残酷なのは我々人間だろう。ライオンの肉のステーキは食べる、ラクダの蒸し焼きは食べる、鯛の生き造りは食べる、白魚の踊り食いは食べる・・で、それこそ何だって食べるのが我々だ。

 Kさんと鳩同士・雀同士の喧嘩の話をしていたら彼は「でも殺し合いまではせん」と結んだ。「殺し合いまで行くのは人間くらいなものでしょう?」と私が受けると、「いや、文鳥はどちらかが死ぬまで闘う」と答えた。いずれにせよ、戦いの原因は①食糧②テリトリー③配偶者のいずれかを巡ってのことになるだろう。我々人間だって似たようなものかも知れない。

(餌や水=水利権を巡っては、鳩も雀も、ときとして両方の羽を大きく開いて自らの所有権・領有権を主張することがある。私の荷台のボード上では後から来た雀を追い払う行動が何度も見られた。追い払われた側は遠回りし知らん顔でボードに着地することもあった。手乗り・手移しをするKさんの場合、『小鳥のエサ』は掌の中央にまとめて給餌するだけなので、その際いつも決まった個体によって『追い払い行動』が行われるという。)

 (餌の推移)

 私は最初はパン系専門だった。食パンを現場で千切っては投げ、千切っては投げを繰り返していた。これが3時間近くも続くと相当体力を消耗した。カステラ、どら焼きも加えたが食パン中心だった。それが崩れて、知り合った人たちから次々にアドバイスを戴き、コメ、小鳥のエサ、シフォンケーキ、蒸しパンなどが給餌に加わった。みなそれぞれ一理あるアドバイスだったので、私は一回は従った方がいいと判断したのである。
 コメも最初はもち米を使い、次に「秋田小町」配合の複合米にした。(←こちらはまだ少し残っている。)これらはキロ400円以下であるから、人間が食べる米としては一番安い部類である。そしてキロ百円の屑米に移った。キロ50円の屑米も3kg買ってあるがまだ封は破っていない。屑米には五分五分くらいの割合で『小鳥のエサ』(コーナン)を配合した。

 最近取り入れたのが山崎製パンの『やわらか卵のシフォンケーキ』という優れもので、私が食べてもおいしいし(はあ?)安くて量が多いのでいい。雀たちもパンとは違った熱狂ぶりでこの餌を受ける。一つの塊に40~50羽も群がることがあるが、私がいくら頑張っても彼ら全体にそのケーキを行き渡らせることは不可能である。山崎製パンには他にも蒸しパンとかチーズケーキとか「柔らか」系のものが多いがどれも雀さんたちには好評である。このシフォンケーキを教えてくれたのはOさんで、彼は手移しで給餌するために「柔らか」系をいろいろ試して来たわけだが、私は「手乗り」は不得手なので、パン同様千切っては放り投げているだけである。ぁそ。

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チャンネル9.

O氏の友人から又聞きで紹介されたのだが『雀プロジェクト』というサイトがあるので行ってみたが、新着記事が去年の11月・12月なのでまだ読んでいない。あっそ。当時は雀の減少についてNHK・みのもんたの朝ズバッ!などで取り上げられていたようだ。
 繰り返しになるが前々回の引用記事によれば、年間100万羽~130万羽の雀の捕獲が許可されているということであるから、雀の減少を惹き起こしている最大の元凶は我が人間ではないかと私は思う。海産物の漁獲量にしても新潟県のトキにしてもそうだが、我々は『絶滅』が危惧される段階に至らないと乱獲を止めないし保護を開始しないのである。

 Kさんの話では今年五月の『愛鳥週間』(5/10~5/16)には連日(かどうか?)50人以上の人たちが大阪城天守閣周辺に集まって野鳥観察・写真撮影等を繰り広げていたらしい。団体名は不明ながら、そんなに動員出来るとしたら『日本野鳥の会(大阪支部?)』とその関連団体くらいしか私には思い浮かばない。『愛鳥週間』が終わると集団は一気になくなったという。w普段は少人数で、やはり天守閣周辺で活動していらっしゃるとのことである。ちなみに私が餌蒔きを始めたのはその愛鳥週間が終わって一週間くらいしてからである。w
 天守閣方面にもいつか行ってみたいと思っている。鳩たちはお堀の内側にも行き来しているというKさんの話だが雀たちはどうだろうか。寝屋川の雀たちは対岸の植え込みとも行き来しているが・・。

cf.NPO法人バード・リサーチ




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チャンネル8.

 昨日紹介した筆者は失礼ながら「ノー天気」と言おうか、「こんなことまで本に書くのか!」と私にはとても賛成出来ない文章が散見されたが、さて今日は安西英明著『スズメの少子化、カラスのいじめ』(ソフトバンク新書)から少し引用させて頂く。この方は『日本野鳥の会』HPで質問コーナーを担当していらっしゃるとのことである。

「鳥のフンはなぜ臭くないか」p99~

 カラスがフンをするところをご覧になったことがあるだろうか? 鳥は頻繁にするので、気にしていれば観察できるはず。少し踏ん張るような姿勢で、ときに尾羽を持ち上げるようにも見える。これはカラスに限らないと思う。鳥たちは人にひっかけるのは気にしないが、自らの羽は汚さないようにしているのではないか。(←私註:私はフンはよく見かけているが脱糞する瞬間ははっきり見たことがない。)「何してる?」と見ていると、どんな鳥でも楽しいが、鳥たちはまず食べていることが多い。ぼーっとしているように見えても、エサを探しているはずだ。活動的で、空を飛ぶためにも多くのエネルギーを必要とする鳥は、たくさん食べなければならない。が、同時に体を重くはできない。つまり、よく食べ、よく出す。
 飛ぶために軽量化された鳥には、出す穴もひとつしかない。総排泄腔と呼ばれるその穴はセックス兼用でもあり、生殖管もつながっている。フンと書いてきたが、人に例えるなら鳥はウンチもオシッコも一緒で、黒い部分がウンチ、白い部分がオシッコにあたる。

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 ↑ 白い部分は尿酸だということである。私が荷台の上の黒板で見た限りで言えば、雀のウンチは黒・茶斑模様の「U字型」で、言わば人間のウンチのミニチュア版だった。w




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チャンネル7.

*以下は唐沢孝一著『都会の鳥 生き残り戦略』からの抜粋です。⇒

 p72~
 スズメは、収穫の秋になると、集団で水田に飛来し、稲穂をつつく。数十羽、時には数百羽もの大群で稲をつつく。ある資料によれば、鳥類全体でのイネの食害料は年間8,659トン、そのうちの七割に当たる6,021トンはスズメによるものだといわれている。
 主食の米を食害するとなれば、当然のことながら、農家の人が黙認するはずがない。案山子や鳴子といった昔ながらの方法に加えて、最近では、キラキラ光る反射テープを張りめぐらしたり、カラスの死体やタカの模型をぶら下げたりしている。また、ゾラーミサイルという爆発音を用いたり、水田を防鳥網で被ったり、無双網で一網打尽にするなど、あの手この手の対策が講じられている。
 一方有害鳥獣としてのスズメの捕獲許可数は年間100~130万羽だが、この他に無許可で捕獲しているものも加えると、捕獲実数はさらに多いものと思う。
 (中略)
 1955年頃の中国では、四害追放運動が全土を挙げて展開された。四害とは、ネズミ、スズメ、ハエ、蚊であり、徹底した人海戦術で駆除に当たった。鐘や太鼓を叩いてスズメを追い立て、疲れて落ちてくるまで追いまわすというのである。捕獲数は、なんと年間11億羽を超えたという。
 ところが1960年には、四害追放運動の中からスズメが除外された。スズメの減少に伴い、農作物の害虫が増加し、全国的な凶作に見舞われたからである。(中略)スズメは稲を食べる害鳥であるが、稲の害虫を食べるという点では益鳥でもある。とくに繁殖期には、雛の餌の50~80%は動物質で占められ、ゾウムシ、ハムシをはじめ、コガネムシ、ヨコバイ、アワフキ、イナゴ、蛾の幼虫などの稲の害虫を捕食する。~p74.

 この方は『都市鳥研究会』の代表ということで、都市鳥について様々な本を書いている。
 以下彼の記述を参考にして書くと:⇒

(カラスの共食い)

 カラスは車に轢かれたカエル・ネコ・イヌなどの死体を食べる。彼らは都会に於いてハゲタカやハイエナのようなスカベンジャー(死肉処理者)の役割を果たしているのだ。
 大阪城公園にはカラスのライバルたるトビはいない。勢力争いでカラスが勝ったのである。京都市鴨川沿いや大津市琵琶湖畔にはトビもいる。
 オオタカはカラスを捕食する。胸の筋肉をひきちぎって食べる。残りカスは他のカラスが持ち帰って食べる。

(スズメの塒=ねぐら)

 人間に不可欠な「衣食住」であるが、そのうち広義に「衣」を解釈すればスズメの「身繕い」などは「衣」のうちに入るかも知れないが、とりあえずは「食」と「住」の確保が、テリトリーを持たない若いスズメたちには極めて困難であるとされている。

 京都御池通は夏・秋の雀(とムクドリ)の集団ネグラとして有名なのだそうだ。本能寺会館の大通りに面したプラタナスなど、スズメは27本のプラタナスに総計6,750羽(平均すると1本につき250羽)、ムクドリは同じ場所に2,400羽が、羽の間に頭を埋めて寝ることが確認されたという。

 博多などの繁華街では「夜でも明るい焼き鳥屋の屋台」のそばが、身の安全を考えたスズメたちのネグラとして選択されているという。

p187~
 ただし、秋の台風シーズンになると、これらのスズメの大軍が大打撃を受けることがある。
 スズメたちは暴風雨に襲われると、木の枝にとまっているため、吹きとばされ、地面に叩きつけられ、その上、濡れた羽毛のために体力を消耗してしまう。一夜にして、数千羽ものスズメの死体が路上に散乱するという悲惨な結果となる。
 そのスズメの死体の大部分は、その年に生まれた若鳥たちである。縄張りを持てない若鳥たちは、日中には集団で餌をとり、夜も集団で過ごしている。春に繁殖するための縄張りを持っているスズメたちが、人家やビルのすき間などの安全な場所をすみ家にしているのとは対照的である。

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 ↑ もう十年以上前の話になるが、私は台風一過の晴れ上がった朝、住宅街を自転車で通って街路樹の根本のそこかしこに仰向けに横たわっている若いスズメたちの死体を目撃したことがある。
 両目を閉じ足の指は皆しっかり(ジャンケンのグウのように!)握りしめられていた。どこかに潜り込んで風雨を避けることも叶わず、彼らは一様に若い命を散らして行ったのである。なんという儚い命かとそのときは思った。合掌。

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